胃食道逆流症:逆流防止手術 術後管理 |
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J Marescaux, MD, FRCS, European Institute of Tele-Surgery, Hô pitaux Universitaires de Strasbourg, Strasbourg, France |
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術後疼痛対策 早期合併症 手術失敗例 手術治療無効例 |
1.
術後疼痛対策
目標:
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術後疼痛対策 早期合併症 手術失敗例 手術治療無効例 |
2.
早期合併症
全周性ラップ形成術における術後死亡率は非常に低い。報告者によっては0の場合もしばしばある。非特異的な術後合併症率は12〜16%である(胸腹壁や呼吸器合併症、血栓症)
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Fig ure 2
2.1. 胸腔内への逸脱
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頻度:
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どんな時疑うか
:
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機序:
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脚の締めが不充分
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気づかれなかった左気胸
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広範囲の食道周辺および縦郭内の剥離
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脚の締めが不充分
-
対応策:
-
胸部単純レントゲン写真による胸郭内への胃迷入の診断
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緊急再手術により形成噴門を腹腔内に戻し、脚を縫合、ラップを脚に縫合固定する。
-
胸部単純レントゲン写真による胸郭内への胃迷入の診断

Figur e 2.1
2.2. 嚥下困難
-
頻度:
-
機序:
-
対応策:
-
経過観察
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患者に対して症状に合った食事の必要性を術前に指導しておく。
-
経過観察

F igure 2.2
2.3. 胃脱神経症候群
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どんな時疑うか:
-
機序:
-
対応策:
術後疼痛対策
早期合併症
手術失敗例
手術治療無効例
3.
手術失敗例

熟練した術者が行えば、全周性ラップ形成により85〜95%の患者においてGERD症状に改善がみられる(20年follow-upにて)。
次のような場合、ラップ形成は失敗であったといえる:
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持続する手術に伴う合併症状によりQOLに支障をきたすもの(嚥下困難 (a)、腹部膨満 (gas bloat syndrom)(b)、下痢(c): 4〜15%)
-
GERD症状の持続もしくは再燃
Table 3:腹腔鏡下fundoplicationの成功率(長期経過観察群)
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3.1. 持続性の嚥下困難
3.1.1. 手術失敗例:持続性の嚥下困難
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頻度:
Table 3.1.1:腹腔鏡下fundoplicationの成績(短期経過観察)
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3.1.2. 手術失敗例:持続性の嚥下困難
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機序:
-
対応策:

Figu re 3.1.a
3.1.3. 手術非奏効例:持続性の嚥下困難
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Mechanism:
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対応策:
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まず内視鏡的拡張術を試みる。50%以上の患者で有効
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拡張術を3回試みても改善しない場合、再手術
-
まず内視鏡的拡張術を試みる。50%以上の患者で有効
嚥下困難による再手術に際しては柔軟な手術方針が求められる。つまり、嚥下困難がラップの絞め過ぎによるものなのか、食道裂孔の絞め過ぎによるものかによって方針が違ってくる。まず食道裂孔の術野を展開し、食道前面と食道裂孔の間を剥離しスペースを作る。その後大きめのブジー(52Fr)で食道胃接合部を通過させる。もしこのとき抵抗がある、もしくは裂孔部周辺がきつく感じるためにブジーが食道裂孔を通過できないときには、裂孔部の狭窄が疑われる。この場合には裂孔部腹側を剥離し、食道周辺にさらにスペースを作ることで、すぐに改善する。もし裂孔部が十分にゆるい場合には、ラップを縫合したラインに沿って切離する(腹腔鏡用自動縫合器を使用)必要がある:切離した部分をもう少し背側にずらし、背側よりの非全周性ラップ形成のような形で、再度縫合固定する。

Figure 3.1.b
3.1.4. 手術失敗例:持続性の嚥下困難
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機序:
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対応策:
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まず内視鏡的拡張術を試みる。50%以上の患者で有効
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拡張術を3回試みても改善しない場合、再手術
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まず内視鏡的拡張術を試みる。50%以上の患者で有効

Figure 3.1.c
3.1.5. 手術失敗例:持続性の嚥下困難
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機序:
-
対応策:
-
まず内視鏡的拡張術を試みる。50%以上の患者で有効
-
拡張術を3回試みても改善しない場合、再手術
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まず内視鏡的拡張術を試みる。50%以上の患者で有効

Figure 3.1.d
3.1.6. 手術失敗例:持続性の嚥下困難
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機序:
-
対応策:
-
拡張術はほとんど効果が見込めない
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再手術(更に広範囲に食道を剥離し、十分にゆるいNissen-floppy Nissen-を再形成する)
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拡張術はほとんど効果が見込めない

Figure 3.1.e
3.1.7. 手術失敗例:持続性の嚥下困難
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機序:
-
対応策:

Fi gure 3.1.f
3.1.8. 手術失敗例:持続性の嚥下困難
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機序:
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対応策:
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拡張術
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改善しない場合:Heller myotomy (ヘラー筋層切開術)
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拡張術

Figu re 3.1.g
3.2. Gas bloat syndrome
3.2.1. 手術失敗例 : gas bloat syndrome
Woodwardらは1971年に逆流防止手術を受けた患者の中に腹部不快感を訴える患者がいることを報告し、gas bloat syndromeと呼んだ。この症候群は腹部膨満感、胃膨満感、食事開始早期の満腹感、増強する鼓腸などの症状を呈する。これらの症状自体は身体に悪影響を与えない。そのためこれらの症状は些細な症状ととらえられがちだが、逆流防止手術を受けた患者が不満を感じる原因の一つとなっている。その頻度は1〜28%と報告されている。
Table 3.2.1:腹腔鏡下fundplicationの手術成績(短期経過観察例)
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3.3. 下痢
3.3.1. 手術失敗例:下痢
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頻度:
-
機序:
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対応策:
特に治療は必要としない。
術後疼痛対策
早期合併症
手術失敗例
手術治療無効例
4.
手術治療無効例

手術治療が術前症状に対して無効であることはほとんどない。
手術治療が術前症状に対して無効であることはほとんどない。
胸焼け症状は4週間後には99%の症例で、2年後でも90%以上の症例で消失している。GERD症状が再燃した時には、形成したラップ部分の崩壊、消失がしばしば考えられる。
次の2つの治療的立場が考えられる:
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PPI長期投与を再開する
-
再手術。しかし、手術は複雑となるため十分に検討をする必要がある。
理論上は前回手術とは別の経路から到達するのが常套手段といえるが、実際には術者が最も慣れている経路を選択することが多い。いずれにしても、再手術における到達経路に関しては柔軟に対応する必要がある。
再手術例に対しても、全周性ラップが好まれている(Rieger, N.A. et al. Br J Surg 1994;81:1159-61)
幽門側胃切除術+Roux-en-Y再建はラップ再形成が不可能な場合または3度目以上の再手術の時のみ選択するようにする。

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